タイ料理ライターブログ
1年の半分をバンコクで過ごすフードライター、白石路以(Rui Shiraishi)のタイ料理と日常。 バンコクのグルメ情報が中心です♪
2014/12/19 Fri.
デュシタニホテルのタイ料理店、ベンジャロン【BENJARONG, Dusit Thani Bangkok】 

新しくデンマーク人のシェフを迎え、
メニューを一新したデュシタニのタイ料理レストラン、
ベンジャロン
【BENJARONG, Dusit Thani Bangkok】
以前のトラディショナルなタイ料理の時→☆この時)も
とてもおいしくて素敵なレストランだっただけに
リニューアル後もすごく気になっていたのですが、
やっと行ってきましたー!

内装は前の時とあんまり変わってなかったかな。
新しいシェフのモートン・ニールセン氏はロンドンのnahmや
コペンハーゲンのKiin Kiinなど、世界の星付きタイ料理店で
腕を磨いたバンコクのタイ料理界注目のシェフ!
今までの経験から、外国人タイ料理シェフの
料理は個人的に好みがぱっきり分かれてきたので、
今回はどうかなー、とドキドキでした……。

お昼に行ったのですが、ランチは2品650B、3品750Bのほか、
お店のシグネチャーが詰まった1700Bのコースも。
いろいろと迷った結果、アラカルトでオーダーしてみました。
上の写真はTasting Journey Trio 180B。
手前からイカのターメリック揚げ、ホタテとパパイヤの
ココナッツミルクソース、豚肉のトマトソースがけ。
素材の食感の生かし方と、タイ料理らしいパキッと
鮮やかな味付けのバランスが絶妙!
これから続くメニューへの期待度が高まる3品でした。

Aromatic Trio 130B。
こちらはトムヤム味のタロイモチップス、
蓮の茎を添えたナムプリックヌム(北タイの青唐辛子のディップ)、
チキンのサイウア(北タイのスパイシーなソーセージ)の3品。
これもおいしかったけど、もしどちらか選ぶなら
素材が良く手が込んでいてシェフのこだわりが感じられる
Tasting Journey Trio のほうがおすすめです。

そしてスープ!
まずは具材の入った器がテーブルに置かれ、
その後でスタッフがスープを注いでくれます。
テーブルで1品が完成する、タイ料理としては斬新なスタイル。

完成したトムカーガイ 260B。
具材を完璧な食感で味わうために食べる直前でスープを
注ぐそうなのですが、ひと口食べて納得!
ゆっくりと火を入れたチキンが本当に柔らかくて、
今までに食べた中で3本の指には入るくらい
味わい深く、上品なトムカーガイでしたよー。

トムヤムクン 340B。
これもテーブルでスープを入れてくれて完成します。
エビがですね、焼き色がかすかに付いていたので
ちょっと焼いているだと思うんだけど、
もうふわふわーーーなんですよ!
外側はふわふわで、中はぷりっと弾力がある。
シェフの食感への強いこだわりを感じられる一品です。

フォアグラのタマリンドソースがけ、
パイナップルフォーム添え 470B。
最近、タイ料理にフォアグラ使うお店が多いですよねー。
中華でも使ってるから、流行ってるのかな。
これは料理としてはおいしいんだけど、タイ料理的な
イメージが薄くて、あんまり印象に残らなかったです。
フォアグラを使ったタイ料理だと、最近食べた中では
Namsaah Bottling Trustのパッタイがおいしくて
印象に残ってます→こちら☆

そして、この日1番インパクトがあったのがこれ!
ゲーンキアオワーン シークロンヌアトゥン 470B。
72時間煮込んだビーフのリブを入れたグリーンカレー。
とにかく、リブの大きさが尋常ではなく……。
こんなに食べてて嘘でしょ!?と逆に驚かれるかも
しれないけど、女性2人で行ったので
このサイズを見た時には「終わった……!」と思いました笑
が、このお肉が本当に柔らかくて。
スプーンで骨からホロホロと崩せるくらい柔らかく
煮込まれていて、想像よりは重くない!
グリーンカレーも辛さと甘さのバランスが程よく、
ハーブの香りがスッと立った重くない味わいで
日本人女性の好みに合うんじゃないかな、と思います。
しかもアスパラまで入ってる具だくさん具合!
グリーンカレーにアスパラは初めての組み合わせだったのですが、
なかなか合う!と思いました。

またスープかけてますが……笑
ムーパロー 470B。

カナーが上にどーんと乗っているのでわかりにくいけど、
この豚肉もかなりの大きさです。
こちらの豚肉もとても柔らかく、脂のバランスもいい。
五香粉の香りが豚肉の甘味と旨みをしっかりと引き立てていて、
完成度の高い洗練した味わいのパローでした。
でも、2人でこれは明らかに頼み過ぎ!
普通の日本人女性なら、フォアグラとパローはなしでも
かなりお腹いっぱいになると思いますよー。
とか言いつつ、せっかくなのでデザートもいく。

ホーラパー(ホーリーバジル)のアイスクリーム、
パイナップルとソルティメレンゲ添え 210B。
ふわーっとバジルが香る爽やかなひと品。
デザートとして純粋においしいし、何よりタイ料理を食べ過ぎた
口と胃に優しい味わいです笑。

オレンジケーキとパッションフルーツのソルベ、
ココアクランブルとクリームチーズ添え 260B。
友人が選んだデザート。
少し味見させてもらったのだけど、
パッションフルーツのソルベの甘酸っぱ加減が絶妙だった。
さすが、デンマーク人(関係ないかな……?)!

この日は、偉い人風のランチ会をしていて、
シェフは1皿ごとに説明に行き、食べている様子を
常に眺めていて、キッチンと客席を行ったり来たり忙しそうでした。
タトゥーがババーーン!と入っていて体格のいい
ヨーロッパ人らしい風貌なんだけど、
ひとつひとつの食材の食感と味わいにとてもこだわった
繊細なタイ料理を作る人のようです。
今年はここベンジャロンと、前に紹介したOSHA→こちら☆、
Siam Wisdom→こちら☆がタイ料理のニューウェーブとして
話題になることが多かったけど、個人的な好みとして
3軒の中ではここ、ベンジャロンのモートンシェフが作る
タイ料理が圧倒的に好きだなー。
3軒ともそれぞれに新しい解釈があって見せ方も面白いのだけど、
タイ料理が本来持つ魅力とおいしさをしっかりと踏襲しつつ、
今までのどのタイ料理店とも似ていない手法を見せているところに
シェフの揺るぎない実力の高さを感じられて、
これからの展開もすごく楽しみです!

個室もありましたよー。
外国人シェフのタイ料理店も増えてきたバンコク。
わたしもnahm→☆をはじめ、Kiin Kiin→☆、
Bo.lan→☆、Chon Thai→☆などなど行きましたが、
やっぱり1番好きなのは、ザ・タイ料理なベーシックを
大切にしているnahmかな。
でも、ベンジャロンもかなり気に入ったので、
近々また行って、違う料理も食べてみたいです!

かなーーりお腹いっぱいになって、おいしくて
とっても楽しいランチでしたー。
が、お会計は2人で4500B弱……。
別にタイ料理ライターじゃないし、そんなにいろいろ
食べなくてもいいわー笑という場合は、
ランチならコースのほうがお得かもしれないですね♩
長くなりましたが、アクセスもいいし
とってもおいしいので、タイ料理好きな方は
ぜひ行ってみてくださいねー!
ベンジャロン@デュシタニホテル
【BENJARONG, Dusit Thani Bangkok】
Dusit Thani Bangkok 1F. 946 Rama IV Road Bangkok
02 200 9000 ext. 2699
11:30~14:00、18:00PM~22:00
休みなし
※MRTシーロム駅よりすぐ、BTSサラデーン駅より徒歩5分
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Posted on 19:25 [edit]
category: バンコク おすすめタイ料理
tag: ベンジャロン デュシタニ バンコク タイ料理 BENJARONG Dusitthani Bangkok
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コメント
Re: では、、シグネチャーに
よろしくお願いします!
URL | thaifoodwriter #-
2015/03/06 23:00 | edit
では、、シグネチャーに
行って写真と感想でもアップしてみようかしらん?
ランチでもやってるか、宿泊先のコンシェルジェに訊いてみようっと!
URL | tyu3phone #EBUSheBA
2015/03/03 12:53 | edit
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