タイ料理ライターブログ
1年の半分をバンコクで過ごすフードライター、白石路以(Rui Shiraishi)のタイ料理と日常。 バンコクのグルメ情報が中心です♪
2014/12/14 Sun.
THE MASTER【タイ映画, HOUSE RAMA RCA】 

東京国際映画祭でナワポン・タムロンラタナリット監督の
『36のシーン』を観た時→☆、
上映後の質疑応答で監督が話していた最新作、
『THE MASTER』
がちょうどバンコクで上映されていたので観てきましたー。
だいたいの内容は映画祭の時に監督が話してくれていて、その時点で
「なにそれ、絶対観たい!!!」と興味津々だったのだけど、
実際は期待以上の素晴らしい作品で……。
ざっくり言うと、今や伝説となった違法コピービデオ屋さんに
ついてのインタビュー形式のドキュメンタリーです。
インタビュイーは、かつてはその店の常連で
今ではタイ映画界を支える存在となった有名監督や翻訳家、評論家たち。
彼らが一様に語るのはそのコピービデオ屋、ウェンさんの店が
あったからこそ、今の自分があり、タイ映画界がある、ということ。
コピーだからもちろん違法なんだけど、
タイの映画界が世界的に高い評価を得るまでに成長する過程で、
ウェンさんのお店の存在はすごく重要だったんだな。
と、外国人のわたしにもわかるくらい、
ウェンさんのお店が果たした役割は大きかったみたいです。
1軒のコピービデオ屋が現在のタイ映画界を育てた、という
嘘みたいな真実のストーリーがそこにはあって。
純粋な情熱が支えるもの、生み出すものの偉大さを
ばーんと突きつけられた気がしました。
善悪は法律ではかれるものじゃない、ということとか
いろいろ考えさせられる面もあったんだけど、
ほんとにこの人たち、映画が好きなんだなー、と思えて
微笑ましくてかわいくもありました。
みんながウェンさんのお店で買っていた映画って
どれも日本では普通に観られたのばっかりだったので
当時の日本とタイの映画環境の違いを感じたり。
高校生や大学生の頃にミニシアターに通って観ていた
懐かしいタイトルや監督の名前がたくさん出てきて、
それも映画好きには楽しいと思います♩
それにしても、あれもこれもコピービデオでしか観られなかったのに、
素晴らしい映画をたくさん生んでいるタイの映画界はすごいなー。
『36のシーン』も思ったけど、
ほんとーーに観てよかった!
ぎゅーんと心をつかまれる、すてきな1本でしたよー。
すっかり、ナワポン監督のファンになりました。
ひとつ希望を言うとすれば、わからない部分もあったので
日本語字幕付きでもう1回観たい笑!
来年の東京国際映画祭でやるかな、とも思ったけど
本当はもっと早く字幕付きで観たいですー。

ちなみに、上映しているのはRCA PLAZAの3階にある
HOUSEという映画館。
この映画のなかには、HOUSEのオーナーさんたちも
登場します。

イヴサンローランもやってます。
わたしは飛行機の中で観ましたー。
主演の彼が、とにかく美しいのひと言。
個人的にはそこに尽きました!

ちなみにこれは、3月にロンドンで見かけた
同じ映画のポスター。
この時から絶対観ようと思ってたのに
結局は飛行機の中で観てしまった。

映画館は3階にあるので、エスカレーターかエレベーターで
上がれます。
館内にもカフェがあるし、目の前にスタバもあるので
ちょっと早めに行ってもお茶はできますよー。

HOUSE RAMA RCA
↑上映時間はここで確認できます。
大きな地図で見る
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