タイ料理ライターブログ
1年の半分をバンコクで過ごすフードライター、白石路以(Rui Shiraishi)のタイ料理と日常。 バンコクのグルメ情報が中心です♪
2014/03/29 Sat.
さよなら、ジャンボ。 

ANAの会員誌、AZUREの最新号には、
かなり大きな747のハガキが。
3月いっぱいで終了、と言えば
笑っていいともが話題ですが、
ボーイングの愛すべきジャンボ機、
747も3月で日本の空から姿を消すそうで
なんとも寂しい限りです。。
遠くからでもひと目でわかる特徴的な形と
大きな主翼を少し反らせて飛ぶ姿に、
いつも強い憧れを抱いていました。
1番の思い出は、1998年の2月。
閉鎖前の香港啓徳空港に飛行機の写真を
撮りに行った時のこと。
ごちゃごちゃとした九龍の街中をカメラ片手に
歩き回り、当時はまだフィルムだったので
何本も何本も入れ替えて撮影しました。
堂々とした姿の747が香港の街スレスレに
降りてくる度に、すごくドキドキして。
いい写真が撮れていますように、と祈るような気持ちで
フィルムをスーツケースに詰め込んだのに、
残念ながらその写真を現像することはできませんでした。
というのも、次の目的地だった中国の広州で
スーツケースごと荷物を盗まれてしまったから…。
あの時の絶望的な気持ちは、今でも
薄れることも忘れることもなくて。
私にとっての最後の啓徳空港、
大好きな空港の最後の写真は、
きっと窃盗団にスーツケースをこじ開けられた後、
現像されることもなく捨てられたんだろうな。。
荷物を盗られたのは、ほんの10秒くらいの間の出来事。
雨が降ってきたからコートのフードを
かぶるために手を離したその一瞬で、
身体のすぐ横にあったはずのスーツケースは
瞬く間に広州駅前の人混みの中に
消えていました。
その後の公安での辛い時間も何もかも、
きっと一生忘れないと思う。
失くした全てのものの中で、
1番取り戻したいのは
やっぱり今でもフィルムです。
あの頃、飛行機雑誌にもたくさんの
啓徳空港特集が掲載されたけど、
自分で撮った747の写真を見たかったなー。はー。
というわけで、さよならジャンボ。
今、私が激しい飛行機移動の日々に耐えられるのも
きっと747への憧れがあったから。
もしかしたらもう乗ることはないかもしれないけど、
747-400に当たった時の嬉しい気持ちは
きっとずっと忘れないよー(´・_・`)
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