タイ料理ライターブログ
1年の半分をバンコクで過ごすフードライター、白石路以(Rui Shiraishi)のタイ料理と日常。 バンコクのグルメ情報が中心です♪
2012/09/26 Wed.
啄木を巡る旅@盛岡 

ずいぶん放置しましたが、啄木を巡る盛岡の旅の後半を。
タイ料理やタイに関するネタは皆無なので、
興味のない方はびゅーっと飛ばしちゃってくださいねー!
盛岡城跡を後にして向かったのがこちら。
もりおか 啄木・賢治青春館。
その名の通り、盛岡が誇る2大文学巨頭、
石川啄木と宮沢賢治の資料館です♫

ワックワクで入館したところ、
入り口からいきなりテンションアップ!
とりあえず、節子(←啄木の妻)の座におさまっておきましたー。
節子はそんなことしないと思うけど、肩も組んでみた!

当時の写真や初版本など、ファンにはたまらない
資料がぎゅっと詰まってます。
私は東京ではお目にかかることのない
啄木グッズもどっさり購入w
この日は2階で啄木の没後100年記念企画の
特別写真展もやってましたー。ラッキー!
ここ盛岡で、啄木がどんな生活を送っていたのかが
よくわかる、素敵な写真展でしたよー。

その後、雨が降り出した盛岡を車で走りつつ
啄木新婚の家へ。

新婚時代の啄木と節子が暮らした場所。

季節の草花に囲まれた美しい日本家屋で、
東北の静かな雨に打たれる姿がなんとも絵になっていました。
残念ながら、この後で訪れた観光地に比べると人はまばら。
確かに啄木に興味のない人にとって面白いか、つまらないか、
と言えば、圧倒的に後者かも。
でもでも、偉大な文学者が暮らした古い木造住宅を隅々まで整備して
無料で公開しているなんて、とてつもなく大きな文化貢献ですよね。
明治から今に至るまで、そこに流れ続ける空気を感じて、
取り壊されていてもおかしくない古民家がそこにあり続ける意味に触れることは、
冷麺を食べ歩いたり牧場でソフトクリームを食べたりするより
日本人にとってはずっと意味があることなんじゃないかな、
なんて思ったりもするけど。
でもきっと、人はそんな感覚を「老化」と呼ぶよね……。

まぁ結局は、スタンプが押せれば満足なわけで。

この後は宮沢賢治の生前唯一の童話集、
「注文の多い料理店」を発行したことで知られる
光原社に行ってみましたー。

敷地内にある人気のカフェ、
可否館でひと休み。

名物のくるみクッキーが素朴でおいしすぎて
お土産用にも購入。

ずーっと座っていたくなるような、
とっても雰囲気のいいカフェでしたよー。
が、ここで衝撃の事実が発覚!
そもそもスタート時点で新幹線が雨で遅れていた+盛岡城と
青春館で思いのほか長い時間を使ったこともあり、
渋民村にある啄木記念館の閉館時間に間に合わない……。
「かにかくに渋民村は恋しかり」の渋民村に行けないなんてーー!
おもいでの山おもいでの川ーーーーー!と思ったけど、
「まぁ、また来ればいいや」ということで、
高速に乗ってこの日の宿がある花巻へ。

夜は宮沢賢治も常連だったというおそばやさん、
嘉司屋で食べることに。

人生初、わんこです!

飽きないように、薬味もいろいろ。
お姉さんに勧められるがまま、ひたすら食べ続けましたよー。

もうダメだ!というところで止めたら、19杯。
女性の平均は20杯ということで、
なんともつまらない結果デスw
お腹いっぱいで、宿に向かいました〜!
★オマケ★

時間が押したせいで、行けなかったところがもうひとつ。
盛岡の有名なコッペパンやさん、福田パンです。
正確には、行ったら「売り切れ終了」で閉店してたんだけど。
一緒に行った友人も楽しみにしていたのに、
散々啄木に付き合わせた挙げ句、売り切れなんて
申し訳ないことをしてしまった><

ということで、スーパーのパン売り場で
福田パンのコッペパンを購入してみましたー。
が、スーパーで売っているものだけに、
某有名ヤマ●キパンとかと、あんまり変わんない気が……。
次回渋民村に行く時は、福田パンにも
行けるといいなー!
2012/05/30 Wed.
桜の散った盛岡城跡 

GWに行った、岩手旅行のお話を少しずつ。。
新幹線で岩手に着いて、まず向かったのがここ、
盛岡城跡。今回の一番の目的地!

ちょうど満開の桜が散り始めたところで。
小雨の降る盛岡城跡は、言葉を失うほどの美しさでしたー!
日本の美を象徴するようなその儚い佇まいは、
私のなかにあった東北のイメージそのもの。

GWのど真ん中だというのに、人は少なめ。
この静謐な空気感、たまりません!

入った途端、想像以上にステキな盛岡城跡に
激しく感動していた私ですが、目的地はもう少し先……。

敷地内をうろうろして、やっと発見!!!!!
これ、これです~。
見つけた瞬間、「ヒュ~ウ!」とまるで峰不二子の
盗難テクニックに感心したルパンのような奇声を上げてしまい、
一緒に行った友人に失笑されるほど興奮……。

この歌碑が見たくて、はるばる盛岡までやってきたのです!!
大岡信が朝日新聞に連載していた「折々のうた」のコーナー。
14歳の時、この連載でこの歌を初めて読んだ時に受けた衝撃は
今でもはっきりと覚えています。
この頃の自分は、歌に詠まれている15歳まであと少し。
歌を読んだ途端、自分の心も広い空に
吸い込まれていくような気がして、
空の先に広がっているはずの未来の輝きとあまりの長さ、不透明さを感じて、
胸がギューッと苦しくなりました。
それまで、私が知っている啄木と言えば
「働けど働けど……」とか「たわむれに母を背負いて……」とか。
貧しくて苦しくて、子供が共感を覚えるのはちょっと厳しい
もの悲しいものばかりだったので、
こんなに清々しくてきれいな短歌を作る人だったんだ、と知り
14歳ながらに自分の無知を呪ったものです。
この日から、啄木は私のアイドルに!
あははー。

かなーりウザい感じのブログになってきているので、
啄木にも盛岡にも興味のない方は、
この辺で閉じていただいたほうがいいかも……w
そんな感じで14歳の時から「行ってみたい!」と
思っていた盛岡城跡。
なかなか行く機会がなかったのですが、
今年はなんと啄木の没後100年にあたる年。
なんとなく、今年中に行かないと
もう一生行かないかも!?と思い、急遽旅立つことにしたんです♫

↑ちなみに、この歌碑に関する詳しい説明はこちらでー。
とりあえず、歌碑と一緒に10パターンくらいのポーズで
記念写真を撮ってもらい、雨も強くなって来たので
後ろ髪をひかれつつも、次の目的地へ向かいました。

ちなみに盛岡城跡内は、桜以外のお花も
とてもキレイでしたよー。

桜山神社のお花も、溢れんばかり。

この景色を啄木も眺めたのかな~、なんて思いつつ
中の橋を渡り……

国の重要文化財にもなっているという、
岩手銀行中ノ橋支店の前を通過。

もうすぐ目的地ですが、長くなってきたので
とりあえずこの辺で!
次の岩手ブログも啄木三昧の予定なので、
興味のない方は要注意ですよーーーw

2012/05/05 Sat.
ちょっと遠くへ…… 
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