タイ料理ライターブログ
1年の半分をバンコクで過ごすフードライター、白石路以(Rui Shiraishi)のタイ料理と日常。 バンコクのグルメ情報が中心です♪
2020/01/30 Thu.
【BAAN TEPA】Tamシェフのシェフズテーブル:ラムカムヘン通り 

注目の女性シェフ、Tamさんの
1日10席限定レストラン
【Baan Tepa Culinary Space】
お久しぶりです、こんばんは!
おととしの8月以来の更新ということで、
もはや誰も読んでいないとは
思うのですが……。
いろいろ思うとことがあったのですが、
最近も変わりなくいいお店が
たくさんあるので、記録としてブログにも
上げていければ、と思ってます。
というわけで、今回ご紹介するのは
最近大好きな女性シェフ、
Chudaree Debhakam(Tam)シェフの店
【Baan Tepa Culinary Space】です。
上の写真の右側にいる、
凛々しい女性がTamシェフ。
タイ国最高の料理人を選ぶリアリティー番組、
Top Chef Thailandの
ウィナーに20代半ばという若さで輝き、
現在タイでもっとも有名な女性シェフのひとりなんです。

こだわりぬいた食材とNYでの経験を
生かした、唯一無二のタイ料理コース
ニューヨークのInternational Culinary Centerで
学んだTamシェフは、同じくニューヨークにある
有名店「Blue Hill」に入店。
2年間にわたり経験を積む中で
オーガニック食材や地産地消など、
食のサスティナビリティへの
造詣を深めたそう。
ここではその時の知識と経験を生かし、
自社農園で育てるオーガニックハーブや
自然養鶏された鶏肉などを使ったコースを提供。
伝統的なタイ料理をベースに
ところどころモダンアメリカンの
手法を感じさせる料理の数々は、
ほかでは味わえないオリジナリティを
感じさせるものばかりでしたー!

場所はラムカムヘン通りにある、
広大な土地を持つ一軒家。
店内には大きなキッチンがあり、
その横に10人のみ着席できる
テーブルが置かれています。
キッチンとテーブルの間に仕切りがないので、
料理している様子を自由に
見てまわれるのが楽しい!!!

お料理はコースのみで、
10人が揃ったらスタート。
まずはウエルカムドリンクから。
お料理たくさんあるので、
ざざーっと紹介していきますねー。


まずはガラスケースに盛られた、
美しい前菜たち。

Koey Chalu
Koey Shrimp Chawanmushi,
Sri Chang island scallops,
sea broth and seablite


Red Jasmine Rice Flat Bread
whipped ginger relish, pork fat
レッドジャスミンライスから作られたパン。
添えられたカシューナッツのバターが好み!
上にのってるのは、
オーガニックのパクチーのお花です。


Thai Esaan Fermer's Silabhorn Sticky Rice Salad
Chumphon Giant Trevally,
Oolong Jasmine tea dressing,
pickles, fish bone broth
目の前でシェフが混ぜてくれるカオヤム。

美しい蓮の葉にのせてサーブされます。
添えてくれるフライドフィッシュと
魚の骨からとったスープも美味。

Phattalung Riverprawn
Sator agnolotti, dried squid Som Kwai broth,
Elephants Ear
このエビ、ぷりっぷり!
串に刺した生のエビに熱した油をかけながら
火を通しているので、外側と内側の
火の入り方のバランスが絶妙なんです。
そういう工程を目の前で
見られるのもいいですよねー。
楽しいし、勉強になる!

Prawn Fat Rice
Organic Khao Hom Pratum rice,
river brown fat sauce,
Koey sauce, kaffir lime powder
えびみそのソースがかかったライス。
甘みが深いコクのあるソースが美味。

添えられたソースとパウダーを
かけて味変すると、
すごーくタイ料理らしい味と香りに。
こういう遊びがあるの、楽しいですよね。

Ta Pao Thong Free Range Chicken
Mae salong, Celtuce, Wan sao Lhong,
macadamia, shellfish
自然養鶏で育てられたチキンは
弾力がありながらも柔らかく、
炭火焼きなので皮の香りもいい!

焼いている様子も近くで見られます。


Thai Wagyu Surin Ribeye
Bread-so, smoked beef fat,
confit leeks, leek top chips

Fruit Basket
Sour mango jelly, jackfruit,
Karonda fruit, pineapple,
guava juice, chilli & salt condiment
プリックグルアのシャーベットを添えた
タイらしいデザート。

Pandan
Grilled pandas ice cream,
pandas cake, pandas tuille,
pandan kaya, pandan powder,
Organic Chiang Mai cocoa
パンダンの香りが苦手な方も
多いと思うのですが、
とっても柔らかな甘さと香りで、
めちゃめちゃおいしい!
タイのデザートって
そんなに感動することがないのだけど、
これは好みでしたー。

料理の後は、希望すれば
シェフ自ら先頭に立って
レストランに併設されている
オーガニックハーブガーデンを
案内してくれます。
コースは1人3900バーツ。
ちょっとお高いと感じるかもしれませんが、
使っている食材へのこだわりや
丁寧な調理法、そしてシェフ自身の食材、
料理への考えなどもコースの合間に
うかがうことができるので、
個人的にはトータルで見て高い、
という印象はなかったかな。
最近のバンコクはその辺の
おしゃれ風なカフェで
大したことないものを食べても
1000バーツくらいすることも多いので、
それを考えるとこっちの方が
ずっと価値はあると思います。
予約はメールで、予約時に全額を
銀行振り込みで支払う必要があります。
日本から行く人には少しハードルが
高いかもしれませんが、
ほかの予約困難店に比べたら
まだまだ予約は取りやすいので、
きになる方はぜひ試してみてくださいねー。
予約方法は、公式のインスタグラムで
チェックしてみてください!

ではでは、また再来年とかではなく、
近々書ければ!と思ってます。
【Baan Tepa Culinary Space】
インスタグラム:@baantepakitchen
2369 Ramkhamhaeng Rd., Bangkok
+66-99-336-7513
17:00〜22:30
不定休
map
2015/07/29 Wed.
baan Thai Family Recipes@Wireless Rd.【バーン/タイ料理/ウィッタユ通り】  

バンコクから日本に戻ったら猛暑が始まっていたわけですが、
そのせいかどうか、いきなりPCのキーボードが壊れました、こんにちは!
ZからMまで一番下の段が一切反応せず、メールも書けない、検索もできない。
「ドとレとミとファとソとラとシの音がでなーい」という
懐かしい曲が頭の中をクルクル回って疲れてきたのでAppleに連絡してみたところ、
修理に6000円かかるということで撃沈。おとなしく、新しいキーボードを
買ってきましたー。サクサク打てるなー。

それはさておき、先日オープン直後から行ってみたかったウィッタユのレストラン、
baan Thai Family Recipes
【バーン タイファミリーレシピ】
に行ってきましたー。
5月の中旬からずっとタイに行っていなかったので
行きたいレストランが溜まりにたまっているのですが、
なかでも気になっていたのがここ。
外食産業のハーバードとも呼ばれるNYの料理大学
CIAを卒業後、いくつかのミシュランシェフの元で経験を積んだという
Le Duの若きタイ人シェフ、Thitid Tassanakajohn氏による新アドレスです。
いかにもモダンでおしゃれなLe Duの料理にはそこまで興味が持てなかったのですが、
ここはその店名の通り、家庭料理が味わえるタイ料理レストランということで
気になっていましたー!

こちらで、ぜひ食べてみたかったのがこれ。
“バーン” カイパロー トムセープ 280B
店名を冠した、お店のオリジナルメニュー。
五香粉で玉子と豚三段バラ肉を煮込む中華風料理のパローに、
トムセープのハーブや唐辛子を加えたもの。
パローにすっきりとしたハーブの香りとキリリと辛さが加わって、
飽きずに食べられるおいしさ。ごはんとの相性も良かったです。

パットヨートメーオ 280B
ハヤトウリの新芽の炒めもの。
カボチャやニガウリなど、
タイでは瓜系の新芽をよく食べるイメージですが、
これもシャクシャクとした歯応えがクセになるおいしさ。

ヌアパットガティアム 350B。
こちらは、30日間(←期間はうろ覚えですが)乾燥熟成させた牛肉の
ニンニク炒め。
シンプルながら、肉の旨みがしっかりと感じられる仕上がりでした。
*いつものことながらiPhoneで撮ったうえ、お話に夢中で気もそぞろだったので
写真がどれもヒドイですね……。ちょっと自分でイヤになりました笑

ごはんは白米と玄米から選べます。
こちらの玄米は、ふっくらとみずみずしく炊かれていましたよー。
バンコクのレストランでは白米のほか玄米、赤米などを
用意しているところが多いので、白米以外がいい方は聞いてみるといいかも。
突出して「すごくおいしい」という感じでもないのだけど、
全体的に素材の良さが感じられる、安心できる味わいでした。
お店の方も感じが良くて、リラックスできると思います。

ちなみにこの日は、8月6日までスクンビットソイ49の
プラネッタ オーガニカで開催されている
〜素敵なフランス・フェア〜
ブロカント・マルシェ
でご一緒させていただいている
カラー ドゥ エピスのユキコさんと初めてのごはんでしたー!
ユキコさんとは何年も前から知り合いだったのですが
ゆっくりお話したのはこの日が初めて。
ランチの後には最近ウィッタユに移転したという
アリアンス フランセーズのカフェにも連れて行っていただき、
イベント前にバンコクでプチフランスを堪能しましたよー。

そして今発行されているフリコピの50号
『サリュ! バンコク』内でイベントの詳細のほか、
わたしのパリでの買い付け日記などもご紹介していただいています。
発行されてだいぶ経ってからのお知らせで恐縮ですが、
お時間がありましたらご覧になっていただけると嬉しいです!
baan Thai Family Recipes
【バーン タイファミリーレシピ】
139/5 Wireless Rd., Bangkok
02-655-8995
11:30-14:30、18:00-22:30
火曜日定休
http://www.baanbkk.com

※mapはコチラ→☆
※MRTルンピニ駅より徒歩約5分。BTSプルンチット駅より
タクシーで約3分。ラマ4世通りから行くと、日本大使館の少し先です。
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